聖ヨハネ・テリスティス修道院(Monastero di San Giovanni Theristis)
聖ヨハネ・テリスティス修道院(Monastero di San Giovanni Theristis)
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聖ヨハネ・テリスティス修道院は、カラブリア州スティラロ渓谷のビヴォンジに位置する古代の修道院です。11世紀に、イタリア・ギリシャの修道士聖ヨハネ・テリスティスに捧げられた以前の崇拝の場の上に設立され、ビザンチンとノルマン様式を融合させた建築の重要な例です。
ノルマン時代には、修道院は南イタリアで最も重要なバジリアンセンターの一つとなり、その豊富な図書館と数々の芸術的財産で知られていました。しかし、15世紀から修道院は衰退し始め、17世紀には盗賊行為が激化し、修道士たちは聖人の遺物を持ってスティロに移転せざるを得ませんでした。
19世紀には、ナポレオン法に基づき、修道院はビヴォンジ市に取得され、その後民間に売却されました。1980年に市に返還され、1990年代には修復され、イタリアのルーマニア正教会に委託されました。2001年には、コンスタンティノープルのバルトロメオ1世総主教が修道院を訪れ、聖ヨハネ・テリスティスの遺物を持ち帰りました。
修道院の建物は、中央のドームを支える4本の角柱を持つギリシャ十字形の設計です。外観は石とレンガの壁で装飾され、ビザンチン様式の装飾が施されています。一方、内部には聖人を描いたフレスコ画をはじめとする壁画の痕跡が残っています。現在、この修道院は活発な礼拝の場であり、地域社会にとって重要な精神的および文化的なランドマークです。